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独立を考えた弁護士にオススメの本5選

本棚 弁護士の独立

「独立」という選択肢を真剣に検討し始めた弁護士の方にとって,初動として重要なことは,独立に向けて必要となる知識をインプットすることではないでしょうか。

本記事では,実際の独立された弁護士の方の体験談を踏まえ,独立を考えている弁護士の方にオススメの本を,いくつか紹介したいと思います。

なお,本ではありませんが,地方で働かれている弁護士の方で,独立後に顧問契約を増やしていきたいと考えられている方は,株式会社LegalForceが公開しているセミナーレポート「地方で働く弁護士のための顧問契約獲得のコツ」も参考になると思います。

独立に関連する知識を俯瞰するために読む本

最初に,独立に関連する知識を総合的にインプットするためにオススメの本を紹介します。

日本弁護士連合会による独立のバイブル

言わずと知れた日本弁護士連合会による独立のバイブルです。

タイトルだけを見ると,弁護士事務所の開設のために必要な事務手続の解説のみが記載されているようにも見えますが,そのようなことはありません。

事務所を開設して業務を行うために必要な資金調達備品の揃え方から,集客のノウハウまで,独立した弁護士にとって必要となる知識を総合的にインプットすることが可能です。

既に弁護士数の増加が懸念されていた2016年に出版されたこともあり,弁護士業界の現状にも適した内容になっています。

独立を考えられている弁護士が最初に購入を検討すべき本と言えるのではないでしょうか。

個別の案件処理についても学べる独立指南書

独立の際には「特別の強み」を売っていくことが重要になる一方で,問い合わせをしてくれた人を逃さないために幅広い業務への対応力も欠かせません。

こちらの本では,弁護士の方が独立上で知っておきたい知識を網羅的に記載されるとともに,債務整理案件や交通事故案件,相続案件などを対応する上で必要となる不可欠の知識も紹介されています。

この本を読んでおくことで,独立前に対応したことのない業務であっても,適切な法律相談対応を行い,結果として受任に至ることができるようになるのではないでしょうか。

税務会計に関する知識をインプットするために読む本

独立すると,経理担当者を雇用するまでの間は,日々の記帳や確定申告を自分で行う必要があります。

必要になった場合に逐一Googleその他の検索エンジンで調べてみるのも一つの手ですが,頼りにできる本を数冊持っておく方が時間の節約にも繋がります。

単独での独立の場合だけでなく,複数人の弁護士で事務所を形成していく場合にも,非常に参考になるのが,この本です。

特に将来的に複数人の弁護士で共同事務所や弁護士法人を設立していくことをお考えの方には,この本の購入をお勧めします。

パートナー間での報酬や経費の分配方法に応じ,各パートナー弁護士が,どのような形で確定申告を行うべきかについても,丁寧な解説が用意されています。

また,1人事務所を開設する場合に必要となる知識についても網羅的に解説されているので,この一冊を読み込めば,独立して事務所を運営していく上で必要な税務会計知識を一通り身につけることができるのではないでしょうか。

独立後に広告による集客を考えている人が読むべき本

独立した後の集客に不安を抱えられている弁護士の方も少なくないと思います。

弁護士の方の集客の方法の一つとして,士業からの紹介等に並んで,ホームページなどを利用した「広告」が挙げられます。

独立後に広告を利用して集客を行うことを考えられている方は,こちらの本の一読をオススメします。

東京23区内で独立した深澤先生が,ご自身の経験を踏まえて執筆されている本であり,独立を考えられている弁護士の方が,独立後に広告を利用して集客を行っていく上での参考となる情報が多く掲載されています。

学陽書房のインタビューに対し,深澤先生は,次のようなコメントをされています。

(深澤先生)早いうちに,ネット広告経由の事件だけで「食べていけるようになった」というのが,最大の成功体験です。

学陽書房 note

この本を通じて深澤先生の知見を吸収することで,独立後の集客が楽になるかもしれません。

独立後の非弁提携を避けるために読みたい本

過払い金返還請求などを手掛けた弁護士法人「東京ミネルヴァ法律事務所」が2020年に51億円の負債を抱えて破産しました。

この破産に関しては,広告代理店との「非弁提携」の疑念があり,今年に入って,元依頼者が広告代理店等に対して損害賠償を求める訴えを提起しています。

このようなこともあり,独立後に非弁行為に巻き込まれることを恐れている弁護士の方も少なくないのではないでしょうか。

そのような弁護士の方には,こちらの本をオススメできます。

上記の「集客力がアップする! 弁護士のためのネット広告入門」と同じく,深澤先生が執筆された本になります。

深澤先生は「第二東京弁護士会 嘱託弁護士(非弁護士取締担当)」としての肩書きも保有されています。そのような深澤先生が執筆されたこの本を読めば,非弁行為の教唆やほう助,非弁提携との疑いをかけられ,懲戒請求を受けるリスクを防止できると考えられます。

非弁提携を恐れている弁護士の方は,この本を読んで,非弁業者からの誘惑を断ち切る方法を学ぶことができるでしょう。

最後に

本記事では,独立を考えられた弁護士の方にオススメの5冊を紹介しました。

独立で失敗するのを避けるためには,独立前から必要な知識を十分にインプットしておくことが必要不可欠です。

本記事で紹介した5冊は,いずれも独立した弁護士に定評のある本であることから,一読をオススメいたします。

また,冒頭にも記載させていただいた通り,本ではありませんが,地方で働かれている弁護士の方で,独立後に顧問契約を増やしていきたいと考えられている方は,株式会社LegalForceが公開しているセミナーレポート「地方で働く弁護士のための顧問契約獲得のコツ」も参考になると思います。

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